ヨリ未知sendaiのウェブサイトでは、利用者の利便性を高めるため、クッキー(cookie)を利用したページを一部に設けます。
詳細はこちらのポリシーをご確認ください。
「同意します」ボタンをクリックすることにより、このウェブサイト上で情報を集めることを許可することに同意します。
温かみのある素朴さが魅力の陶磁器
「切込焼」は、宮城県の北西部に位置する加美町切込地区で、江戸後期から明治の初めに全盛となった陶磁器です。その創始ははっきりとわかっておらず、仙台藩初代藩主の伊達政宗公、三代藩主の綱宗公と諸説ありますが、仙台藩の御用窯として上質な製品を焼き、繁栄していたのは確かなようです。伊達家に献上するための高級磁器を焼く一方で、窯では庶民向けの日用雑器も大量に生産していました。
その特徴は、藍色を基調とした染付(そめつけ)。白磁(はくじ)、瑠璃(るり)、砂鉄(さてつ)、三彩(さんさい)などがあります。絵付は簡素で素朴なものが多く、わびさびが感じられます。純白の地肌ではありませんが、それがまた温かみのある素朴な魅力として、多くの人々の心をひきつけてきました。切込焼は明治初期に一度途絶えてしまいましたが、平成2(1990)年に宮崎町(現加美町宮崎地区)が町おこしの一環として、「切込焼記念館」を設立し、窯を復興させ、現在は三浦陶房のみがその伝統を守り続けています。
<  工芸品紹介へ戻る
PAGE TOP