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伊達家に手厚く保護された、漆黒の硯
宮城県石巻市の雄勝地区のみで産出される「雄勝石(おがついし)」は、2億3千~5千万年前の地層から産出する黒色硬質の粘板岩(ねんばんがん)。その「雄勝石」を使って作られるのが「雄勝硯」で、その歴史は室町時代にまで遡ります。当時の古文書の中には現在の採掘場である硯浜の名前が出てくることから、その時代には、すでに「雄勝石」が産出されていたことがわかります。江戸時代に入ると、男鹿半島に鷹狩に出向いた仙台藩祖、伊達政宗公に硯を献上。すると政宗公は、その漆黒の美しさを持つ「雄勝硯」を大変気に入り、褒美を与えたといわれています。また、二代、忠宗公も硯師を抱え、硯石の一般人の採掘を禁じるなど、手厚く保護しました。
「雄勝石」は、その粒子が緻密で均質なことから、墨を擦る時に“歯”の役割を果たす“鋒鋩(ほうぼう)”の立ち具合と耐久性に優れています。それゆえ、墨を良い状態で擦ることができるのです。昭和60(1985)年には、国の伝統的工芸品に指定されています。
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