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伊達文化が息づく東北を代表する民窯
民藝運動の父と称される柳宗悦が東北を代表する民窯として注目し、大きな水甕(みずがめ)などが高く評価を得た「堤焼」。伊達家の御用窯だった堤町にはかつて30軒以上の窯元が集まっていましたが、現在は「堤焼乾馬窯(つつみやきけんばがま)」のみが自然豊かな丸太沢に場所を移し、その伝統を守り続けています。
静と動が共存する黒と白の釉薬を大胆に掛け流した“なまこ釉”が「堤焼」を代表する作風です。「堤焼乾馬窯」では、6代尾形乾山から書き写すことを許された秘伝書「乾山秘書」を元にしながら、仙台の土や素材を使った、土地の風土に根ざした作陶を続けています。昔ながらの碗や皿などはもちろんのこと、ゴブレットやフリーカップなど、現代の生活にマッチするデザインや釉薬の工夫などを重ね、仙台市民の生活雑器として愛されています。
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