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豊かな土着文化と子どもたちへの思いを込めた親子馬
日本有数の馬産地でもあった南部藩では数多くの馬玩具が生産されました。その一つとして八戸市で作り続けられる「八幡馬(やわたうま)」は、宮城県の「木ノ下駒」、福島県の「三春駒」とともに「日本三駒」の一つとして数えられています。後に八幡(やわた)地域にある「櫛引八幡宮(くしびきはちまんぐう)」の例祭で授与品として販売され「八幡の神社で売られている馬っ子」から「八幡馬」と呼ばれるようになったといわれています。
鹿毛を表す黒、栗毛の赤、芦毛の白で染め上げられた身体には昔の花嫁が乗馬する際の盛装を模した千代紙を飾りつけ、あぶみや手綱、鈴を表す点星などの模様も描かれています 。現在は千代紙の模様や「割菱」、「向い鶴」、「阿房宮(あぼきゅう)」、「ウミネコ」など、八戸に関係する模様が馬体に描かれているものもあります。伝統を残しつつも郷土への想いを凝縮したオリジナリティーあふれるデザインの八幡馬も誕生し、新たな魅力を伝えています。
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