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世界からも注目を集めるキッチンウェア
茶窯から日用品にいたるまで、国内はもとより世界中にファンを持つ「南部鉄器」。その起源は江戸時代に、南部藩主が京都から盛岡に釜師を招いて茶の湯釜を作らせたことが始まりといわれています。歴代藩主の手厚い保護や古くから良質な鉄資源などの原料が産出したこともあり、岩手は鋳物産業として発展を遂げ、昭和50(1975)年には国の伝統工芸品として指定されました。
「南部鉄器」といえば鉄瓶(写真右)が代表的な製品として知られていますが、厚手で均一な火回わりを持つことからフライパンやシチューパンをはじめ、キッチンウェアとしても人気を集めています。また、IH対応の商品なども開発され、専門家だけではなく、一般家庭でも愛好家が増え続けています。かつては黒や茶など落ち着いた色合いが定番でしたが、赤や緑、ハワイアンブルーの急須(写真左)など、明るい色合いの製品も発表され、南部鉄器の急須で紅茶を楽しむことがオシャレな趣味として海外でも広く親しまれています。
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