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二つの目で家族を見守る、青いだるまさん
「仙台張子」は、天保年間(1830~1844年)に仙台藩の藩士であった松川豊之進によって創始されたものといわれています。その仙台張り子を代々製作しているのが、「本郷だるま屋」。初代本郷久三郎が豊之心に弟子入りし、その技術や木型を今に継承しています。「仙台張子」の代表は、“青いだるまさん”として知られる「松川だるま」。
一般的な赤く、片目のみ入っているだるまとは違い、豊饒(ほうじょう)の海を表す青と宝船や福の神が描かれた胴体、そして家族を見守る両目を持つこの青いだるまは、昔から縁起物として愛されてきました。初詣や、正月飾りをご神火で炊き上げる「どんと祭」で買い求める人も多く、かつては信仰の対象として神棚に飾られていましたが、生活スタイルの変化とともに玄関やリビングなど、工芸品として愛用する人も増えています。仙台張子には、この松川だるまのほかにも、夫婦福助やお面、かわいらしいすずめなど、様々な製品が作られています。
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