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脈々と受け継がれる、日本最古の染色技法
宮城県栗原市栗駒文字の千葉家に伝わる「正藍冷染(しょうあいひやしぞめ)」は、日本で最も古い染色技法です。一般的な熱処理を加えて醗酵させる藍染と違い、自然のままに藍の発酵を促すことから“冷染”と呼ばれ、染めのできる期間は、気温が上昇してくる初夏のごくわずかな期間のみです。自然の力のみで染め上げられた深味のある藍色の、ナチュラルで独特な風合いは見る人を魅了してきました。
明治時代に入って安価なインド藍などが主流となると、一気に衰退の道をたどっていきました。自給自足経済の名残で藍染が細々と残ってきた文字地区で、昔のままの「正藍冷染」を受け継いだのが、千葉あやのです。この技法は、染織史上でも貴重であるということが認められ、昭和30(1955)年に重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に指定され、さらには勲五等瑞宝章(現瑞宝双光章)も受章しました。現在は3代目の千葉まつ江さんに技術が受け継がれています。
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