東の横綱と称された優雅で勇ましい土人形
京都の「伏見人形」とともに土人形の二大源流と称され、岩手の「花巻人形」や福島の「三春人形」にも影響を与えた「堤人形」。仙台藩の御用窯だった堤町の陶工たちの冬の手しごととして生まれた「堤人形」は、その洗練された凛とした佇まいが美しく、日本を代表する土人形として全国に広く知られてきました。
浮世絵に描かれた歌舞伎を表した「滝登り」、遊女をモチーフにした「猫引花魁」、仙台藩出身の横綱「谷風」など、江戸時代の流行が作風として取り入れられ、ちょっとした手の動きや艶やかな腰つきなど、その繊細な表現は見る者を魅了します。堤人形の特徴のひとつが「赤色」。当時は貴重だった輸入染料「蘇芳(すおう)」を使い、人形を染め上げていました。現在は顔料を用いていますが、その鮮やかな赤色を印象的に使用する技法は今も受け継がれています。浮世絵をモチーフにした伝統の型から、現代風なモチーフを取り入れた作品など、様々な作品が見る人を楽しませてくれます。
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