春の花々が鮮やかな赤の意匠に描かれる
宮沢賢治生誕の地としても知られる花巻市。賢治の作品に影響を与えた自然豊かな花巻で作り続けられる「花巻人形」は、仙台の「堤人形」、米沢の「相良人形」と並び、東北三大土人形の一つに数えられています。天明年間に作り始められたといわれ、昭和34(1959)年、最後の職人さんがお亡くなりなって以来、一時その制作は途絶えてしまいましたが、昭和49(1974)年平賀工芸社によって復元されました。
節句に飾る「内裏雛」をはじめ、「天神」、「恵比寿」などの縁起物から「金太郎」、「山姥」、「汐くみ」といった風俗人形を含めてその型は1000種類を超えるともいわれています。赤を基調にした衣装に桜や梅、牡丹、菊、撫子などの花々が大きく描かれているのが特徴で、郷土の豊かな自然を想起させる花々をモチーフにしています。近年には平賀工芸社のほか、花巻人形工房が古い花巻人形から絵付けを研究し、花巻人形の伝統を後世に残すべく制作し続けています。
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