平泉の黄金文化を取り入れた絢爛豪華な漆器
金色の加飾が華やかな「秀衡塗(ひでひらぬり)」は、ユネスコ世界遺産に登録されている平泉の浄土文化に大きく影響を受けて誕生しました。「秀衡塗」の起源は平安時代末期、奥州藤原氏三代藤原秀衡が金色堂造営のために、京都から招いた職人によって作られた大ぶりな三ツ椀の入れ子椀「秀衡椀(ひでひらわん)」といわれています。中尊寺金色堂などの加飾にも見られるような往時の高い技術がその礎となりました。
「秀衡塗」は、「源氏雲」と呼ばれる雲模様や複数の菱形を組み合わせた「有職菱文様(ゆうそくひしもんよう)」、雲と雲の間に施された草花や果実などの「秀衡文様(ひでひらもんよう)」など、平泉に残る仏教美術の伝統を感じさせる華やかな装飾が特徴です。光沢を抑えた漆本来の艶とのコントラストも美しく、「本硬地(ほんたかじ)」 を使った丈夫な木地など、長く親しまれてきた実用性の高さも魅力です。現在では平泉の漆器文化を生活の中にカジュアルに取り入れられるよう、独特な文様をアクセントにした様々な製品が生み出されています。
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