日本一の漆の産地が生む、使うほどに美しい漆椀
使えば使い込むほどに艶を増していく「浄法寺塗」は、国産の漆の産地として知られる浄法寺町 で1000年以上にわたり伝統が守り受け継がれてきました。新亀5(728)年、浄法寺町に建立された天台寺の僧侶が自家用什器(じゅうき)を作り始めたことにはじまり、「御山漆器(おやましっき)」とも呼ばれたその漆器は浄法寺漆器の元となり、独自の漆文化が発展してきました。
日本で使用されている漆の約98%は中国産、残り約2%が国産の漆といわれています。その国産漆の約6割を生産しているのが浄法寺町。国産漆ならではの落ち着いた艶を活かした素朴な漆器は、使い続けることで朱塗りは華やかに、朱漆の上に半透明の透き漆を塗って仕上げる溜塗(ためぬり)は、透明感のある飴色に変化していくのも楽しみのひとつです。現在も数十万本に及ぶ漆の木が植えられ「原料から製品まで」一貫して漆器を生産できる唯一の地域として、漆掻き(うるしかき)職人と塗師の伝統を守り、継承しています。
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