800年以上の歴史を持つ日用漆器
800年以上にわたり、実用に根ざした漆器として湯沢市をはじめ、全国に愛好者を持つ「川連漆器(かわつらしっき)」。豊富な木材と漆を利用した漆器づくりは鎌倉時代に始まり、地場産業として庶民たちの暮らしを支え、武具から始まった漆塗りは時を経て日用雑器として漆器産業の基盤を築きあげてきました。
「川連漆器」は「花塗り」と呼ばれる技法で作られる、ムラがなく平滑に仕上げられた美しい塗り肌が特徴です。主にブナやトチノキなどを木地に用い、丈夫で扱いやすく廉価なため、普段使いの漆器として親しまれてきました。明治以降には繊細で立体感のある浅く彫り込んだ沈金や、優美な蒔絵を施した製品も作られ、様々な場面で用いられるようになります。近年では高台を高くし、椀の外側にくぼみをつけるなど、使いやすさを重視し、現代の暮らしに合わせた作品も発表。伝統の技法を継承し、シーンを問わずに使える日用漆器としてモダンにリ・デザインした作品に注目が集まっています。
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