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大きな頭に三日月目のおしゃまな娘
遠刈田新地(とおがったしんち)、遠刈田温泉、および青根温泉を主な産地とする「遠刈田系こけし」。安土桃山時代から遠刈田には木地師の集落があり、脈々と木地製品を作ってきました。江戸時代から温泉街のお土産用として作られ始めたこけしは、明治時代中頃からさまざまな工夫が施されるようになり、その人気は一気に高まりました。
差し込み式の大きな頭に放射状の「てがら」と呼ばれる髪飾りをつけているのが特徴で、うっすら笑っているような切れ長の三日月形の目、そして「割れ鼻」と呼ばれる二本線で描かれた鼻がおしゃまな印象を与えます。なで肩の細い胴には、フリーハンドで菊文様が描かれることが多く、重ね菊、旭菊、崩れ桜などそれぞれ工人の個性が表れています。平成25(2013)年には、アパレルや雑貨などを取り扱う大手セレクトショップとのコラボレーションで、描彩に藍を使った「インディゴこけし」が販売され、一世を風靡(ふうび)しました。
※木地=塗料を塗る前のお椀やお盆などの木製の器など
※※木地師=ロクロを用いて椀や盆などの木工品を加工、製造する職人
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