高い技術が生み出す軽やかな佇まい
正確な成型技術と鋳肌の美しさから、茶道で使われる湯釜といえばまず名が挙がる「山形鋳物」。山形の鋳物歴史は約900年以上前の平安時代まで遡ります。主に日用品、仏具などの小物を中心に生産されてきましたが、出羽三山参りが盛んになるにつれ参拝者の土産品として各地に広まりました。
「山形鋳物」の大きな特徴は薄肉鋳物製造技術による「薄肉美麗」とも呼ばれる薄く、美しい鋳肌(いはだ)にあります。鋳物製造の高い技術は美術工芸品としての評価を受ける鉄瓶(写真右)や茶釜はもちろんのこと、日用品を製造する機械分野にも幅広く応用されてきました。近年では丸っとしたデザインにステンレスや真鍮(しんちゅう)、木材のハンドルなどを組み合わせた急須や鉄瓶(写真左)など、伝統的な工芸の意匠とは異なる作品も多く誕生しています。鉄の重みを感じさせない軽やかで柔らかな印象を与える姿は、私たちの生活の中にスッと溶け込んでくれるはず。
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