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見る者を虜にする強烈個性派こけし
山形県の月山北麓に位置する肘折は、古くから湯治場として親しまれている雪深い温泉地。文政年間に肘折で生まれた柿崎伝蔵(かきざきでんぞう)が鳴子で木地の修行をし、明治時代に入ってから故郷に戻り、その礎を築き上げました。後に伝蔵の養子となった弟子の井上藤五郎は遠刈田で木地修行を行ったことから、「肘折系こけし」は、鳴子と遠刈田の流れを汲んでいるのが特徴です。
差し込み式の大きな頭は、やや四角張ったものや丸いものがあり、放射状の「てがら」とよばれる模様や大柄の髪飾りが描かれています。もの言いたげな三日月形の目に、しっかりとした輪郭を持つ唇…と、強烈な個性を放つその顔は、一度見たら忘れられないほどのインパクト。肩が張った胴体には地に黄色を塗ることが多く、その上に「重ね菊」やなでしこなど植物の絵柄をまとっています。西洋の油絵のように鮮やかな、その強すぎる個性にハマり、虜となる人も少なくありません。
※木地=塗料を塗る前のお椀やお盆などの木製の器など
※※木地師=ロクロを用いて椀や盆などの木工品を加工、製造する職人
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